WordCamp Tokyo 2019 に参加して、もっといろいろ繋がりたいなと思いました

(2019年11月6日 各セッションのスライドを追加しました)
(2019年11月9日 WordCamp Osaka 2019の応援バナーを貼りました)

11月2日(土)に、東京のベルサール新宿グランドコンファレンスセンターで行われた、WordPressの公式イベント「WordCamp Tokyo 2019」の2日目(セッションデー)に参加してきました。

今年の初めまで京都のほうに住んでいましたので、2014年に大阪で行われた「WordCamp Kansai 2014」から毎年、関西で行われる WordCamp には参加していたのですが、今年から東京に引っ越してきて初めて東京の WordCamp に参加するということで、ぼっちにならないか不安もありながらの参加でした。
昨日の夜遅くまで仕事をしていてどうしても朝起きれず、会場についたのは11時半ごろになってしまいました。

参加したセッションについて

覚醒するアクセシビリティ (森田 リーナさん)

『世間の人がアクセシビリティに取り組まないのはドーパミンが出ないから。私はアクセシビリティでドーパミンが出る!』って話を聞いて、そういえば私も12年くらい前、静的サイトの構築でやたらとアクセシビリティに燃えて実装していたことを思い出しました。
多分、私もそういうのにドーパミンが出るタイプなんです。
でも、すごく頑張っても評価されず、受注金額が上がるわけでもないことが、すごく残念だったことも思い出しました。

『文字が小さすぎて読めない!』って時に、ユーザーにハズキルーペを買わせるというのではなく、環境側で文字を大きくするなどの対応ができるのがWebの強みなのですよね。
障害は人ではなく環境にある という考え方は、今後常に持っておこうと思いました。

「Webの本質とはアクセシビリティである」ってことが、頭だけでなく心にも伝わってきたセッションでした。
想像していた内容といい意味で違ってて、すごく熱量のあるセッションでした。

カスタムフィールド製造業からの脱却 〜ブロックエディター(Gutenberg)をカスタムする方法〜 (しずみさん)

制作実績とかメンバー紹介とかのコンテンツをカスタムフィールドで何とかしようと思うと、合わせてテンプレートを独自に作らないといけなくなります。
しかしその方法だとサイト内検索にも支障が出ますし、テーマを変えることもできません。

だからブロックエディタ―のカスタムブロックを作ったほうが絶対いいと思うのだけれど、Reactわからないし無理だよなーって思っていたので、このセッションで「私にも作れそう」って思えたのが一番の収穫でした。

質疑応答でも出ましたが、私も繰り返しフィールドが必要なために「Advanced Custom field」や「Custom Field Suite」プラグインを使っています。
でも、Inner Block を使えばできるらしいので、次の案件でトライしてみたいと思います。
(ていうか、難しそうなので誰か作ったらブログ記事書いてほしい・・・)

中小企業のウェブ制作に有効な動画活用方法 (後藤 賢司さん)

最近、本当に動画コンテンツが増えてきました。
私は動画だけはあまり取り組んでこなかった(Flashはやってましたけど)ので、この分野に苦手意識があるのですが、無理に映画みたいなコンテンツを作らなくてもいいし、昔と違って撮影も編集も簡単にできるんですね。

動画の目的として「信頼」を高めるというのが、「なるほど」と感じた部分です。
実例紹介でも、実際に仕事している様子を動画で伝えることで信頼が高まるということが実感できました。

ただ正直言うと、動画の撮影・編集・公開は手軽に出来るようになったけれど、「見せ方」については、それなりに勉強とか経験とかが必要だと思います。
でも、やる気さえあればすぐに試せますし、今取り組んでいる案件でも説明動画の話があるので、早速試してみたいなと思っています。

デザイナーと情報発信のいい関係 (角田 綾佳さん)

いつもSNSで拝見している角田綾佳さんの、情報発信に対する考え方についてのセッションです。
(以下、角田さんって書くと一平さん(WordCamp Osaka 2019 実行委員長)もおられるので、あやかさんと書かせていただきますね)

さすが関西人らしい素晴らしいつかみで、一気にあやかさんの世界に引き込んでいくのはさすがです。
・・・つかみだけでスライド枚数の3分の1を使っておられます(笑)

情報を発信するところに情報が集まるとか、知見をどんどん公開していくことのメリットはわかっているつもりでしたが、やはり発信するのは簡単ではないです。
でも、知った情報をシェアするのも情報発信なのだと思えば、もっともっとできそうです。
読む人のことを考えるだけでなく、教えてくれた人も嬉しいと思う発信をするのが「情報に好かれる人」になれるポイントなのだとわかりました。

あとはデザイナーらしいビジュアルへのこだわり。
あやかさんのツイートは、言葉に可愛いイラストがついているのでわかりみが深いのがシェアされる要素でもあると思います。
そして、ただ可愛いからという理由でシェアされたとしても、それによって内容を知りたい人へ伝わるかもしれないというのは「なるほど」と思いました。
今回のセッションでも、他のセッションとは比べ物にならないくらい写真を撮っておられる方が多かったです。
『15分は3分クッキング×5回分』とかのつかみのギャグでシェアされているのかもしれませんが、それでいいわけですよね。
そういえば私も『内容はわからないけどスライドの柴犬やインコが可愛い』といってシェアされた経験があるので、もっと使っていこうかなと考えております(笑)

ちょっと驚いたのは、オープンソースやGPLに触れたキッカケが「WordCamp Kansai 2014」のデザインチームに参加したことだった ということ。
実は私、その「WordCamp Kansai 2014」でのあやかさんのGPLについてのセッションを聞いてGPLについて理解できたのです。
思えば、もうそこからあやかさんの「情報に好かれる人」への道は始まっていたのですね。

https://speakerdeck.com/ayakasumida/dezainatoqing-bao-fa-xin-falseiiguan-xi

スポンサーブース

SNOW MONKEY

毎回スポンサーブースは楽しみにしているものの一つなのですが、今回は「SNOW MONKEY」のブースが気になっていて早速お邪魔しました。

「SNOW MONKEY」は、 100%GPLの有料サブスクリプションWordPressテーマです。
その使いやすさと機能の高さはもとより、100%GPLで有料サブスクリプションという普通に考えるとビジネスになるのかなと思うような形でありながら、成功されている数少ないテーマです。

その「SNOW MONKEY」についての思いを込めたブランドブックが出るというので、一度拝見したいと思っていました。

家に帰ってからブランドブックを読ませていただきましたが、機能紹介や技術説明が詳しくて参考になるだけでなく、その背景にある設計思想、ビジネスに対する思想が感じられて、とても感動しました。
WordPressに関わる方は、一度は読んでみる価値がある本だと思います。

制作されている長崎のキタジマタカシさんは、イベントでよくお見掛けしていて、親しみやすい人柄なので仲良くさせていただいています。
今回ブランドブックについてお話を伺ったところ、本を作るために初めて「Adobe inDesign」を使われたそうです。
エンジニアであるキタジマさんは、こういうグラフィックツールはほとんど使われたことが無く試行錯誤しながら作られたそうですが、Twitterでの私のツイートで段落スタイルを知って使ってみたなんて話もしてくださって、少しは力になれたのだと思い嬉しかったです。

そこで、『InDesinの醍醐味は正規表現とスクリプトなんですよ』とお話したら、エンジニアらしく『InDesignで正規表現って何ですか?』と思った通りの食いつきをしてくださいました(笑)
これで興味を持っていただいて、「SNOW MONKEY」からREST APIで記事を書き出して、InDesignの自動編集とかせひやってもらいたいです(こらこら)

その他のスポンサーブース

その他のブースも楽しかったです。

HAMWORKSさんは、最近私の知り合いの方が何人かリモートで参加されていて良い会社だなと思っているところです。
私自身、フリーランスと会社員(リモート)のマルチワークをしていることもあり、いつも参考にしているのです。
代表のハムさんが私を覚えていてくださっていて、少しだけお話をさせていただきました。
北海道限定の「白いブラックサンダー」と「北海道サイコロキャラメル」もいただきました!

ムームードメインさんのガチャでは「.net ドメイン」が当たりました。
これはかなり使えそうです。

さくらインターネットさんは、私の母校が田中社長と同じ舞鶴高専だというとブースの方がいろいろお話をしてくださるので(笑)、今回も少しお話をしに行きました。
レンタルサーバーお試しとクラウドのクーポンは、予定している案件のテストサーバーに使わせていただこうかなと思っています。
(うまくいけばそのまま本契約になるかもしれませんし)

一番良かったのは「バリスタによるラテアート コーヒー」のコーナーです。
WordPressのロゴやわぷーをラテアートにしてくれるのです。
ずっと行列で、その人気の高さがうかがえました。
もちろん、コーヒー自体も本格的で、コーヒー好きの私も納得の美味しさでした。

アフターパーティー

アフターパーティーは場所を変えて歌舞伎町のクラブ「WARP」で行われました。
ただ、パーティーとしては良かったのですが、親睦を深められるような雰囲気ではなかったので、私にとってはちょっと残念な感じでした。

そんな中、OkayamaWordPressMeetupなどを開催されている古里さんが話しかけてきてくださって、ぼっちにならなくて済んで良かったです。
WordCamp Kyoto 2017 では本番LTと懇親会LTで共演(?)した仲でもあります。
またよろしくお願いします。

セッションスピーカーの角田綾佳さんとも、久しぶりに対面でお話しできました。
先日大阪で行われた「文字と組版 印刷展」でニアミスしていたのもあって、WordPressのイベントなのになぜか InDesign の話をしてました。
段落スタイルってCSSと同じなんですよねとか、こういう話は本当に楽しいです。

WordCamp Osaka 2019 の実行委員長の角田一平さんからは実行委員長の仕事について少しお話を伺ったのですが、もう来月ですし、腹をくくって頑張っていただきたいです。
一平さんは人柄がいいので、みんな助けてくれると思います。
私も口だけで申し訳ないのですが応援していますよ。

WordCamp Osaka 2019

応援バナー貼っておきます!

まとめ

久しぶりのWordPressのコミュニティは、新たな刺激も受けたし、知見も広まったし、楽しかったし、参加してよかったです。
ただ、知り合いが関西のコミュニティで知り合った方ばかりでしたので、東京の知り合いがいたらもっと違う楽しみ方もできたのではないかと思います。

今回のテーマは「つなげる」ということでしたが、私のつながりはこれからですね。
今後は東京近辺でのコミュニティにも参加していきたいので、もし見かけることがありましたらよろしくお願いします。

この記事を書いた人

川井 昌彦
川井 昌彦
FAシステムメーカー、国内最大手印刷会社製版部、印刷・ウェブ制作会社を経て、家庭の事情で実家に帰省して独立
現在はフリーランスと制作会社シニアディレクターのマルチワーク
ウェブ制作のほぼ全般を見渡せるディレクター業務が主だが、デザイン・コーディングも好き

1997年ブログ開設
WordPressコミュニティには2011年から参加
WordCamp Kansai 2016 セッションスピーカー
WordCamp Tokyo 2023 パネルディスカッションパネラー
WordBench京都、WordBench神戸、WordPress Meetup八王子など登壇多数

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Vektor Passport(ライセンス期間1年)
VK Filter Search Pro
Vektor WordPress Solutions
PAGE TOP