INDD2012 Kyoto に参加しました!

INDD 2012 Kyoto(InDesignユーザーの祭典、2012年11月30日メルパルク京都で開催)

いやー面白かった!

メーカーの宣伝ではなく実戦で苦悩しながら得た現場の知識を語ってくれるイベント、Web系では結構ありますが、DTP系は本当に少ないですよね。東京以外だと、本当に少ないんじゃないかなと思います。
それが日帰り可能な京都で行われるなんて、こんなチャンスはないぞ! って思って参加してきました。

「これはバグです!」「こんな仕様はおかしいです!」とかハッキリ言いきるスピーカーの方々に、「そうだそうだ!」なんて頷きつつ、皆さんの様々なアイデアや考え方に感心しきりでした。

全セッション面白かったのですが、私が一番良かったのは、
「セッション2 美しい文字組みについて考える」です。

私が仕事でDTPに関わりはじめた頃は電算写植が中心で、「美しい日本語組版」特に「文字詰め」に関してこだわるデザイナーさんがたくさんいる中、写植システム「SMI EDIAN」のオペレータとして頑張っていました。
その後、MacDTPへと流れが進む中で苦労したのは、「美しい組版ができない」ということでした。
今の人の感覚ではわからないかもしれませんが、その頃は「モリサワのひらがなは格好が悪い」とよく言われたものです。

でもそのうち、「組版の美しさにこだわらない」、「そもそも美しい組版を知らない」デザイナーが多く出てくるようになり、私もそういうこだわりを捨てていた時期がありました。

そこに出てきたのが「InDesign」だったんです。
とにかく画期的だったのが、原稿用紙のグリッドに文字がピッタリ収まるということ。そんな当たり前のことができるソフトがやっと出てきたんだと思って、ワクワクしていました。

でも残念ながら、期待したほどではなかったんです。
和文と欧文の間に変な空きができるし、行末は揃わないし、揃えたら変なところが空くし・・・
日本語組版機能とかあるけど、デフォルトの設定で組んだらひどい組版しかできないんです。 

ただ、InDesignには希望が持てる機能もありました。
それが「文字組アキ量設定」です。
これでデフォルトの設定をカスタマイズすれば、美しい日本語組版ができるに違いない!

・・・これ、確かにそうなんです。
でも、高機能すぎるというか、設定するところが細かすぎるし、それぞれの設定が互いに干渉するので、やっててもキリがないんです。
日本の数多くのオペレーター・デザイナーはそう思って、本当に我慢できないところだけ設定をいじって、あとは妥協していたんじゃないかと思います。

しかし、セッション2でスピーカーをされた大石さんと宮地さんは違いました。
自分の理想を求めてどこまでも設定を追求するその姿に、私は本当に感銘を受けました。
見た目は汚く(すみません)、言葉遣いも汚い(すみません)のですが、その言葉の端々に、日本語組版、いや、日本語という文化に対する誇りが感じられるんです。

このセッションを通じて、世の中の若いデザイナーさんたちが日本語組版についてもっと考えてくれたらと思いました。
Adobeにもっと日本語組版をやれというのは、ちよっと難しいかもしれません。
明らかなバグは直してほしいと思いますが、美しい組版設定などは、ユーザーがどんどん発信して行って、よりよいものを作り上げ、それをAdobeが採用してくれるようになればいいのではないかと思います。

最後に、
「(組版が)自然であればあるほど(逆に)その苦労も表からは見分けにくく、評価の対象にもなり得ません。」
という話がありました。
組版が美しいというのは、より自然だということで、自然であればあるほど気づかないということです。
そして、良い仕事をしても、その良さがわからないプロが多すぎる。ということでもあります。
本当に、そう思います。

でも、だからこそ、InDesignを使うことで誰でも美しい組版を簡単に表現できるようにして、目を肥やして行けばいいと思うのです。
そうすれば、おのずとわかるようになります。

InDesignが、美しい日本語の文化をとりもどすキッカケになってほしい。
そう思ったイベントでした。

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