運動もカロリー制限もせず「糖尿病食」でダイエット

※この記事は「ダイエットメニュー・健康食 Advent Calendar 2017」の6日目のエントリーです。

現在私は、京都府北部の舞鶴市でフリーランスでDTP・Web制作をやっていますが、今回の話は10年以上前に東京に住んでいた頃の話です。
と言っても、特に住む地域に関係する話ではないと思います。
ちょっと理屈っぽい話なんですが、手を抜く方法を徹夜して考えるような性格なので(笑)、お付き合いいただけると嬉しいです。

太り始めたのは仕事のせい?

結婚して10年くらいたったころだったでしょうか、私たち夫婦は明らかに自分たちが太ってきているのを感じていました。
友人の結婚式で礼服のウェストがきつくて着られないことに気づいたときには、私の体重は結婚する前より10kgくらい多くなっていました。

結婚当初から夕食はカミさんが作ってくれていて、それでずっと問題がなかったのですが、私が転職して仕事が忙しくなってから帰宅時間が遅くなることが増えて、せっかく作ってくれた夕食を食べることができなくなりました。
そのため、平日は私が仕事の帰りにお弁当を買って帰るようになりました。
お弁当を買って帰るのは深夜になるため、夕方にはお互いに間食をとるようになりました。
そんな生活を続けるようになり、私たちの体重はどんどん増えていったわけです。

一番の問題は生活パターンだったのですが、私が早く帰宅するというのはまず無理でした。
運動によるダイエットも時間的に無理でした。
お茶碗一杯のカロリーを消費するには1時間ジョギングが必要だと言われているくらいですから、そんな運動をする時間はとれません。
そこで、なるべく今の生活のままでダイエットができないか模索することになりました。

カロリー制限はダイエットに逆効果?

食事によるダイエットというと、まず思い浮かぶのが「カロリー制限」だと思います。
しかし、カロリー制限によるダイエットに私たちは懐疑的でした。
人間は摂取カロリーが下がると「飢餓状態」と感じ取り、基礎代謝量を減らし生命維持するようになるため痩せにくくなる という話を聞いていたからです。
基礎代謝量を減らさないためには運動をして筋肉量を保つことになります。
食欲を抑えて苦しい運動をする・・・そんな苦行を続けられるほどの精神力は無いと思ったのです。

ダイエットの目的は、体重を減らすことではなく「余計な脂肪を減らす」ことです。
しかし、脂肪を摂らなくても脂肪は増えるということをご存知ない方って意外に多いです。
人間の体は、血糖値が上がると血液中の血糖値を抑えるためにインスリンが大量に分泌されます。
インスリンは血糖値を正常に保つため、血液中の糖質(糖分・炭水化物)を脂肪に変えて細胞に蓄えます。
甘いものを食べると太るのはこのためです。

これを逆に考えると、同じカロリーを摂っても血糖値を上げないようにコントロールすることができれば、体が飢餓状態にならずに脂肪が蓄えられることを防ぐことができるという理屈になります。
そこで、カミさんが目を付けたのが「糖尿病食」でした。

私たちのダイエットに理想的だった「糖尿病食」

糖尿病とは、インスリンの分泌が異常になり、血液中の血糖値が異常に高くなる病気です。
そのため、糖尿病になった方は血糖値が上がりにくい食事をとる必要があります。
ということは、糖尿病の方が行う食事療法を使えば血糖値をコントロールしてダイエットができるのではないか? と考えたわけです。

血糖値の上がりやすさの指標は「GI値」です。
Gi値が高いほど血糖値が上がりやすくなります。
このGI値は、カロリーとは必ずしも比例しません。
概ね、GI値の高さはこんな感じになります。

炭水化物 > タンパク質 > 脂質

同じ炭水化物でも、ジャガイモよりサツマイモのほうがGi値が低いとか、白米よりパスタのほうが低いとか、食材の種類や調理法によっても変わってきます。
概ね、消化がいいものはGI値が高い(血糖値が上がりやすい)ようです。

カミさんが「糖尿病食」に目を付けたのにはもう一つ理由がありました。
インターネット通販で「冷凍糖尿病食」が買えたのです。
トレイに1食分のおかずがセットで冷凍されていて、レンジで解凍するだけで食べられるようになっています。
面倒なカロリーやGI値の計算は管理栄養士がやっているので必要ありません。
そして最も問題だった「私の帰りが遅い」ことについても全く問題なくなるのです。

また、糖尿病食の通販をやっている会社は結構多く、競争もあるので、味にもこだわっているところが少なくありません。
その中で、特に「味がいい」と評判のところを選んで試してみることにしました。

※私たちが購入していた会社は愛媛県の食品会社だったのですが、残念ながら今は糖尿病食の通販をやっていないようです。

こんなに食べて楽して痩せるのかなと思ったけど・・・

糖尿病食ダイエットを始めて、私たちはとても驚きました。

私たちが購入したのは夕食だけを糖尿病食に変えるコースでしたが、思ったよりもかなり量が多いんです。
糖尿病食には炭水化物があまり含まれていませんので白米もお茶碗半分くらい食べるのですが、そうするとお弁当よりも確実に量が多いんです。
糖分や塩分は控えられていますが、出汁が効いていて味もしっかりしています。
肉は赤身が中心ですが柔らかく調理されていて、お弁当より美味しいと思いました。
1食700円くらいだったのですが、食材の内容と味を考えればその価値はありました。

ダイエットを長続きさせるため、朝食や昼食は特に制限しませんでした。
間食は食物繊維の多いシリアル系のものにするとか、おやつはポテトチップスではなくカカオ分の多いチョコレートにするといった工夫はしましたが、週に一度はケーキを食べましたし、休日のランチはトンカツを食べたりもしました。

正直、毎日こんなに食ってダイエットになるのかと半信半疑でしたが、効果は徐々に現れました。
食べている割に体重が増えないなと思っていたら徐々に減りだし、1年で約10kg減、結婚当初に近い体重まで戻すことが出来ました。

そして、普通の食事に戻した今でもリバウンドしていません
糖尿病食にすっかり慣れてしまい、普段の食事で選ぶものも変わったのだと思います。

現在では、食事に気を付けるだけでなく、最低限の基礎代謝量を保つための運動もしています。
何のことは無い「犬の散歩」です。
正直に言うと、実は運動のために犬を飼ったんです。
ところが今では、運動とかダイエットとか関係なく、ただただ楽しいから犬の散歩に行ってます。
仕事や用事がなければ、毎日何時間でも散歩していたいくらいです。

まとめ

そんなわけで、10年以上昔にやったダイエットの話を書かせていただきました。
仕事もそうですけど、気合で頑張っても効果って出ないし、出ても続かないんですよね。
効果が出るのは「理屈に基づいた仕組みづくり」なんじゃないかと思います。
私たち夫婦に通販の糖尿病食が合ったように、みなさんにも合った仕組みが見つかるといいですね。

 

この記事を書いた人

川井 昌彦
川井 昌彦
FAシステムメーカー、国内最大手印刷会社製版部、印刷・ウェブ制作会社を経て、家庭の事情で実家に帰省して独立
現在はフリーランスと制作会社シニアディレクターのマルチワーク
ウェブ制作のほぼ全般を見渡せるディレクター業務が主だが、デザイン・コーディングも好き

1997年ブログ開設
WordPressコミュニティには2011年から参加
WordCamp Kansai 2016 セッションスピーカー
WordCamp Tokyo 2023 パネルディスカッションパネラー
WordBench京都、WordBench神戸、WordPress Meetup八王子など登壇多数

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