こんなに使える! InDesignのアンカー付きオブジェクト

「アンカー付きオブジェクト」というのは、昔は「インライングラフィック」などと言われていた機能です。

これは、画像などを配置するときに、テキストにアンカーポイントを置くことで、テキストの増減に合わせて画像が動いてくれる機能です。
作字(フォントにない旧漢字などをイラストレーターなどで作って埋め込む)をしたときとか、本文中に画像を配置するときとか、見出しに画像を使う時などによく使われる機能です。

アンカー付きオブジェクトの良いところは、本文テキストに連動して画像が動いてくれるところです。
これにより、 ドキュメントの修正時にテキストの位置が変わっても、対応する画像の位置を調整する手間が省ける(調整し忘れるミスを防げる)わけです。

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この機能なんですが、InDesignでとっても使えるようになっていたので、私なりの使い方を紹介させていただきます。

コラムなどの、囲みテキストに使う

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アンカー付きオブジェクトは、画像以外、たとえばテキストフレームにも設定できます。

本文中に囲みでコラム的なものが入るとき、コラムを別のテキストフレームで作成し、アンカー付きオブジェクトとして本文に配置すると便利です。 

コラムなどはページの下部に配置されることが多いので、そういった場合は「カスタム」にして、テキストフレームを基準に配置することができます。

つまり、カスタムにすると、アンカーポイントに関係なくオブジェクトを配置できるんですね。
これが、とっても使えるんです! 

 

anchor20120518_5.jpgなお、カスタムにすると本文と重なってしまうので、適宜「テキストの回り込み」を設定してください。

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【注意】
アンカー付きオブジェクトにテキストの回り込みを設定しても、アンカーポイントを置いた行は回り込みません。
回り込ませたいテキストの前の行にアンカーポイントを置いて、オブジェクトの位置をYオフセットで下にずらしましょう。 
私は、Y基準を「行(行送りの先頭)」にして、Yオフセットを行送りの数値に設定しています。
こうすると、次の行のテキストに揃えられます。 

複数行にまたがるカッコなどに使う

複数行をまとめてカッコでくくるレイアウト、たまにありますよね。
私の経験上、このようなレイアウトは事故率が高いです。
前後のテキストが増減してカッコがずれても、気づかないんですね。

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そんなときは、カッコをアンカー付きオブジェクトにして、カッコでくくりたい行の先頭に配置します。

anchor20120518_3.jpgカッコはイラストレーターなどで作って画像として配置してもいいですし、カッコだけのテキストボックスを別に作って、文字に大きく変形をかけたものを配置してもいいと思います。

1ページ丸ごと画像を配置するときに使う

1ページを丸ごと使って図表を貼りこむときも、アンカー付きオブジェクトを使います。
100ページ越えのドキュメントだと、修正時にテキストと図表の対応がずれてしまうことってよくあると思うのですが、InDesignのアンカー付きオブジェクトはテキストフレームをはみ出して配置できるので、1ページ丸ごとの図表もテキストの増減によって動くようにすることができます。

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ドキュメントの途中に、別文書を挿入するときにも使えますね。


アンカー付きオブジェクトは、大量ページものを制作するときには必須のテクニックだと思います。

配置画像をアンカー付きオブジェクトにするには、1手間増えてしまうわけですが、修正作業が楽になったり事故を防ぐことができるので、もっと使ってくださいね! 

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